備忘録
ウイスキーは蒸留酒の一つで大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、これを発酵させ蒸留したものである
モルトウイスキーは製造工程の違いにより、シングルカスク、シングルモルト、ブレンデッドモルト(ヴァッテッドモルト)に分類される
シングルカスクは1つの樽で熟成されたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたもの、シングルモルトは1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーを瓶詰めしたもの、ブレンデッドモルトは複数の蒸留所で作られたモルトウイスキーを混合して瓶詰めしたものである
ピュアモルトという言葉があるが、これはブレンデッドウイスキーとの違いを示すために「シングルモルトウイスキーのみを瓶詰めした」という意味で用いられる。(異なるシングルモルトの原酒を混ぜて作られたウイスキー)
一般的な製法
麦を発芽させ、その麦芽に含まれる酵素を利用してデンプンを糖化させ、これを濾過して麦汁を得る。これを出芽酵母によって発酵させると、アルコール度数7〜8%の「ウォッシュ」と呼ばれる液体となる。これを単式蒸留器で蒸留する。一般に、複数回の蒸留を終えた際のアルコール度数は60〜70%で、色は無色透明である(これをニューポットと呼ぶ)。蒸留液は木製の樽に詰められ、数年以上エイジングして熟成させることによって豊かな風味と色を呈する。ウイスキー原酒は熟成により、樽毎に異なる風味に仕上がるものであり、最終的にはこのいくつかの樽の原酒を調合し、香味を整えてから度数40%程度まで加水し、瓶詰めされ出荷される。また、低価格品でも高級品でも、同一メーカーであれば同じ原料と同じ製法であるところが、日本酒やワインなどの醸造酒とは大きく異なる点である
種類
モルト・ウイスキー
大麦麦芽(モルト)のみを原料とするもの。一般的に、単式蒸留釜で2回(ないし3回)蒸留する
グレーン・ウイスキー
トウモロコシ、ライ麦、小麦などの穀物を主原料に、大麦麦芽を加えて糖化・発酵させたウイスキー
ブレンデッド・ウイスキー
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの
ライ・ウイスキー
ライ麦を主原料とする
コーン・ウイスキー
トウモロコシを原料とする
バーボン
トウモロコシを主原料とし(50%以上79.99%まで。80%以上はコーン・ウイスキーとして扱われる)
5大原産国
スコッチウイスキー(スコットランド)
アイリッシュウイスキー(アイルランド)
アメリカンウイスキー【バーボン】(アメリカ)
カナディアンウイスキー(カナダ)
ジャパニーズウイスキー(日本)